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2012.08.06up

2013年3月発刊予定の中小企業・商店向け『デザイン活用ハンドブック(仮称)』。

制作に向けて、企業・商店のみなさまに「デザイン活用の現状やニーズ」についてのヒアリングへのご協力をお願いしております。

これまでのデザイン事例や、デザインに対する思い、いまの課題や未来の展望などをお話しいただいたヒアリングの一部をご紹介します。


インタビュー_001
「井ケ田製茶株式会社」 常務 取締役 今野順子さん


創業当初からの広告やリーフレット、包装紙やカタログが「井ケ田」の歴史を物語る。

 ▲創業当初からの広告やリーフレット、包装紙やカタログが「井ケ田」の歴史を物語る

 

昭和30年代に河北新報に連載された広告にはオリジナルキャラクターも。コピーも秀逸。

▲昭和30年代に河北新報に連載された広告にはオリジナルキャラクターも。コピーも秀逸。

 

仙台市青葉区大町に本社をかまえ、仙台から全国にお茶文化を発信する「井ケ田製茶株式会社」。大正9年から4代にわたり発展を続けている。

「当社はもともと創業者(今野さんの祖父)の出身地 埼玉から仙台へ入ってきた立場ですので、地域での知名度を上げるためにも広告を大切にしてきました」と今野常務。

昭和30年代に当時としては珍しい漫画風の新聞広告を毎週連載するなど、ブランド発信に力を入れてきた。また、トータルデザインの重要性にも早くから気づいていたという。

 

▲左)歴史を感じさせるレトロで美しいお茶のパッケージ。貴重な資料として保管されている。右)デザインは現場に即したものでなければ、と語る今野常務。売り場との連携を大切にしている。

 

素晴らしいクリエイターに創業者が出会ったことで“会社の歴史=デザインの歴史”といえるパートナーシップを築いてきた。

「長くお付き合いして理念や経営を知っていただくのが一番。テイストが偏りすぎても良くないと思うけれど、用途に応じて依頼先を変えすぎると統一感がなくなる。難しいですよね」。

 お茶を使った菓子や甘味の展開によって、若い世代や男性のお客様も増えてきたという。だが、大切にしたいことは変わらない。

「お茶の専門店ですから、温かいお茶を毎日飲むという日本の食文化を伝え続けたいですね」。

デザインは企業とデザイナーの協同作業、という今野さん。客層やターゲット、媒体の変化を感じる今だからこそ、「デザイン」を見つめ直す機会が必要だと感じている。


[企業データ]

井ケ田製茶株式会社 http://www.ocha-igeta.co.jp/