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TOP > インタビュー > インタビュー_003 「株式会社永勘染工場」専務 永野仁輝さん
2012.10.19up

2013年3月発刊予定の中小企業・商店向け『デザイン活用ハンドブック(仮称)』。

制作に向けて、企業・商店のみなさまに「デザイン活用の現状やニーズ」についてのヒアリングへのご協力をお願いしております。

これまでのデザイン事例や、デザインに対する思い、いまの課題や未来の展望などをお話しいただいたヒアリングの一部をご紹介します。


 インタビュー_003

「株式会社永勘染工場」  専務 永野仁輝さん


▲左)昔ながらの染め技法で一点物をつくる。生地選びや色選びまで伝統の技が光る。右)スタッフがアイデアを出し合い制作したオリジナル手ぬぐい『Sendai City』。

 

明治20年から染物業を営む「株式会社永勘(ながかん)染工場」。伊達家二代忠宗公の時代に染師たちが集団で移り住んだという仙台市若林区南染師町に店を構える。

商品の卸先は青葉区国分町の飲食店が多いが、商圏を広げる目的で2000年からインターネット販売にも力を入れてきた。いまでは売り上げの7割がウェブサイトからの注文だという。

 

 

▲刷毛やたたき棒など、染色に使う道具は多種多様。どれも使い込んでいて味がある。

 

以前はデザイン事務所に自社サイトの制作を依頼した。「美しいデザインでしたが、販売には繋がらなかった。そんなとき、販売に適したサイトを制作してくれる地元企業と出会いました。技術もお人柄も信頼しています」と5代目の永野専務。

全国にいるお客さまを大切にしつつも、地元に対する熱い想いが根底にある。「2010年に南染師町に店を構え、店舗販売を大切にしています。かつて染物をさらしていた七郷堀に反物を流すなど、子どもたちに染物文化を残したいですね」。

 

 

 ▲熟練の職人の知恵と若い職人の感性。時代をこえて愛される商品はこうして生まれる。

 

デザインに関わる業種だからこそのポリシーがある。「うちの仕事はお客さまのイメージを形にしていく業種。ほとんどがフルオーダーです」。染物での表現には限界があるという。だが、お客さまやデザイナーと丁寧に話し合い、ものづくりに真摯に取り組んでいる。

「学生さんたちのような若い世代の感覚が大切だと思うんです。染物の良さを理解してもらい、次の世代に受け継いでいくためにも若い人のデザインアイデアと出会いたいですね」。

オリジナルデザインの試案、対面販売でのデザインニーズの把握など新たに取り組むべきことがあると感じている。


[企業データ]

株式会社永勘染工場 http://www.norenya.co.jp
住所:宮城県仙台市若林区南染師町13番地   TEL:022-223-7054